くもりと雨をくりかえしている今日。 めっきりなんだか秋模様です。 近所にお気に入りのパン屋さんがあるのですが、先月のお盆のあたりから タイミングをずっと逃し、久々にいつもの土日限定パンを買いに行ってきました。 あらためて、このお店のファサードの蔦が這っている壁とお店からこぼれてくる 照明の光のコントラストにふと惹かれました。 なにげなくいつも見ていたはずなのに、夕方ちかくでしかもいつもより天気のよくない 曇り空なので、蔦の緑と照明の白熱灯の暖かい光がすごくキレイで 和む空気でした。 以前仕事の現場で、超大御所の照明デザイナーの藤本晴美さんとご一緒したときが ありました。彼女はどちらかというと現代アートのミュージアムやファッションショーなどの イベント性の高い照明デザインで有名ですが、そのときもとあるミュージアムイベントの 照明デザインの時で、現場打ち合わせのとき藤本さんがいろんな照明機材を持ち込み シミュレーションをしながら言いました。 「日中の自然光に対等に主張できる光の色は緑だから」 と。 このとき展覧会の開催時期が夏でしかも20:00close でしたので当然 日が長い分、外光の演出はどうしても難しかったのです。 しかし、確かに緑のパワーのある投光器でライトアップしたら 日中の燦々と降り注ぐ夏の太陽の光とすごく良いコントラストで 無理のない演出となっていました。 そんなことを思い出しました。 白熱灯はこれから時代を反映して、どんどん無くなくっていく傾向にあります。 LEDや蛍光灯の光が白熱に変わって広がっていくぶん、忘れたくないのは 今日見たこのパン屋さんの外壁と店内の白熱灯の光とのステキなコントラストの風景です。
by htani1223
| 2009-09-12 20:52
| デザイン(照明)
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