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食のグローバリズム

8月のWOWOWの番組表をみていて目に留まったのが
【食のグローバリズム】 という特集。
もう真っ先にチェックしなければ!と印をつけ、8月の一週目毎日「食」に関するドキュメンタリー・映画
の放送なので楽しみにしていた。

まず、一日目
「ファーストフード・ネイション」
これはブルース・ウィルスもちょい役ででてくるけっこう豪華なキャスティング。

でも内容は、アメリカの大手ハンバーガーショップをとりまくさまざまな人間模様や
そのハンバーガーの製造工程に対する闇の部分をクローズアップしているもので、見ていく
うちにだんだん怖くなっていく。。

一個のハンバ-ガーをとりまく、原料の肉(パテ)の製造工程、そしてその製造ラインに
従事する者たちの、危険と隣り合わせと欲望、それから最終的にハンバーガーショップで
働く若者たちのストレス、などの様子を描いている。

フィクションでありながら、かなりリアル感がある。
ふだんはそうそう食べないけれど、見てしまうとハンバーガーは出されても、もらってもしばらくは遠慮
したくなる。。

そして二日目は
「いのちの食べかた」

劇場公開時に話題になっていたのを思い出す。
BGM無し、ナレーションも無しのドキュメンタリー。
製作はドイツ/オーストリア。
一日目の「ファーストフード・ネイション」で牛が解体されていくシーンを見ているせいか
同じようなシーンがあってもなんとか直視できた。

要はこちらは、均一化されている食品加工の工程やその牛やニワトリ、豚が生肉加工されている
過程、農薬散布されよくわからない液体につけられ箱詰めされていくリンゴなどを淡々と
映像だけで追っていく。

なぜかベルトコンベアーにのっている食品やブロイラーとなっていくヒヨコの選別をしている
工場従事の人たちの表情が無表情だけに淡々と飼育されていくヒヨコやニワトリ、ブタ、牛
たちのうつろな目に近いものを感じたのはなぜだろう?

それから三日目
「おいしいコーヒーの真実」

これもドキュメンタリー。
コーヒー豆のなかでも一級品のものを生産している国エチオピア。
とくにこの国のある地域の生産された豆はスターバックスのコーヒーとして
取引されている。そんな事実をかなりしっかりと伝えている。
だが、そのコーヒー農園で働く人たちの貧困な様子と、特にスタバにおろしている地域の
飢餓状態という現実。これとどう受け止めるべきか?

中間業者のあまりに傲慢な利益搾取によって生産国の人たちの生活、教育が脅かされている
ということは、これからどんどんエチオピアのコーヒー農園の衰退を示唆しもしかしたら
どんどんエチオピアのコーヒー豆が高騰していくのではないかと不安になった。
するとこれは最終地点、スタバのコーヒーの価格に跳ね返ってくるのではないか?
生産者とコーヒー供給側が結局共倒れ??という推理を私にもたらした。

最悪なことに、エチオピア農園の一部はコーヒー豆生産は割に合わないと、高収入に結びつく
という違法な麻薬の葉をコーヒー豆の木を無くしてまでも栽培していこうという動きまであるのだ。


以上三日間のそれぞれの番組を見ていえることは、最終供給者の思惑が生産者たちを
苦しめている。そして効率と大量生産を目指すために農薬の大量使用による野菜、
豚も、牛も、ニワトリもここでは生き物ではなく【食材】に過ぎないという事実。

きれいごととして言うつもりはないけれど、本当に自分の納得できるものを出来るだけ
入手して食べていきたいものだ。
コーヒーについてはフェアトレードで。野菜は少し高くても有機か無農薬。
肉は・・・しばらく食べたくない。。。

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野菜だけでもこんなに美味しくできる。
自家製ジェノベーゼソースをかけて。

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ピーマンとオクラとゴボウの蒸し焼き。

全く楽しみにしてい番組特集というより、どーんと「食」に対して真剣に考えるべききっかけ
の特集だったんだなと思った。
世界では今でも【食】に対して人種間、国間でさまざまなことが起きている。
by htani1223 | 2009-08-10 00:36 | つれづれ
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