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注染の手仕事について

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新小岩にある注染工場へ行く。
去年から手伝っているAXIS落語会でお配りする
karoku seasoningの手ぬぐいの製作工程を見に。


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糊といわれる4種類の天然素材からできている
もので、柄を定着させる。
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白のさらしである。これが生地。
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今回もテザインしてくれている、佐藤卓デザイン事務所の岡本さんが
この工程に挑戦 !




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染色工程。これが注染だ! これは一色だけど
2色3色の場合は、気が遠くなるような作業をする。
これの工程でもプロの一人前になるまで10年以上かかるという。

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こんな感じに染まる。
キレイだぁ~
文字が小さかったり多かったり複雑だと注染には向かないという。
型を彫刻刀で彫るのだが、これがまたすごい職人技で
文字は小さかったり、多すぎるときれいに染まらないし
見えなくなってしまう。
佐藤卓デザイン事務所の岡本さんは「これまで手ぬぐいのデザインで文字を多く
いれたり、小さいときに"注染ではできません"と言われていて、何で出来ないだろう?
と思っていたら、こういうことなんですね。。」と感慨深く。

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染色材を落とすので洗う。
案内してくれた染業の方がいうには
染めた色がいちばんきれいで粋な状態は水の中に
あるとき。だという。
なるほど~
確かにつややかで落ち着いた色合い。

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キレイにからまないように洗い上げるのも
職人技。感動し続ける・・!

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洗ってから脱水にかける前のたたみ方も大変重要なのだそう。
これが簡単にはいかないらしい。

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そして大きな脱水機にかけて天日で干す。

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お天気がよくて、太陽の日差しにキラキラとなびく
手ぬぐいたち。
美しい・・。
染業の方いわく、天日で乾かすと全然風合いが良いそう。


年々最近は手ぬぐいの需要が増えているようだけど
後継者がどんどん少なくなって来ていると。
都内23区内にはこちらも含めて4箇所だけなのだそう。
浴衣も染めるのだが、浴衣反物はどんどん中国で
生産され中国で染められているそう。
そして、洗ったり、染料の液体など
水を大量に使う。使った水はもちろん下水扱いになるが
これがバカにならないほど下水代がかかるという。

大変厳しい現状。
残していくべき伝統の手仕事。
どの工程も、人の手が関わる素晴らしいものづくりだ。
今回改めて、手ぬぐいを大切に丁寧に使っていこうと思った。

これだけの工程で一生懸命心込めて作られた
職人さんたちに敬意を表したい。

天日の質も、全ていちばん適している季節は「冬」なんだという。
乾燥した空気と湿気のない環境がとても手ぬぐいつくりに適していると。

しかし、冬は寒い。
干す工程の職人さんは
あんな高いところに登って手ぬぐいを干す。大変だと思う。
そして水で洗うとき、お水は冷たい!
それを手袋せずに素手でみなさん洗っている。

注染の手ぬぐい、価格は確かにプリントに比べて高価だ。
でも工程を知り、これをひとつでもふたつでも多く使ってほしいと思うと
ホンモノを知る上で支払うべき対価。

AXIS落語会【落語はデザインに通ず】は
2月10日(木)18:00開場 19:00開演
http://bit.ly/gAteRK
by htani1223 | 2011-01-27 10:18 | デザイン(全般)
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